19日 5月 2023
「神宮外苑再開発事業」については樹木の伐採のことだけ問題視されていますが、移設されるラグビー場も問題です。とてもラグビー専用競技場とよべるシロモノではない。持ち主のJSCは文科省の外郭団体であり、国が公認した博打(toto)の胴元だけあつて、さすがに自己保身と金儲けのことしか考えていない、イベント開催が主目的の屋根で覆われた屋内競技場をラグビー場にするらしい、しかも、完成後の管理は外部に丸投げする。秩父宮ラグビー場は、終戦後、先人たちが苦労して建てた競技場であると聞いている、現在は文科省の外郭団体であるJSCが管理している。元々、秩父宮ラグビー場の土地は国有地でありそれを神宮球場と交換して、何故移設する必要があるのか?一等地を野球場(明治神宮)に譲り、交通の便の悪い場所にラグビー場を移すとは?首をを傾げたくなる、普通ラグビーへの理解があればこのような事はしない。JSCは世間に対してもラグビーファンに対しても、事の経緯をしっかりと説明する必要があるのではないか、ラグビーへのリスペクトと愛がまったく感じられない。 「秩父宮」の名称を引継ぐにはあまりにもお粗末な施設である。収容人数も現在の約27000人から約15500人に減り青空の見えない競技場になる。
秩父宮ラグビー場が変わろうとしている、今のラグビー場の所に野球場が移って来て、それに隣接して野球場を囲むように190メートルと185メートルと80メートルの高層ビルが建ち、ラグビー場は神宮第2球場の跡に追いやられて、開かない屋根に覆われて、フィールドは人工芝になるらしい。ラグビー開催時、収容人数は約15,547人、一般イベント開催時は約20,547人になるという。これはもうラグビーの聖地と呼べるシロモノではない、イベント開催が主目的のただの箱もの施設ではないか!!ラグビーはショーではない。ラグビーはもともと全天候型スポーツである、青い空も見えず、風も吹かない、雨も降らない、雪も舞わない、芝もめくれず、土もはねない、空調の効いた屋内でする競技ではない。雨が降ろうと、雪が降ろうとキックオフの笛が吹かれるのがラグビーである、そこにこそラグビーの魅力が詰まっている。ラグビーの母国英国では中世、真冬の凍ったテムズ川の上で行われたこともあったそうだ。 そもそも、野球場とラグビー場が何故入れ替わらねばならないのか?理解に苦しむ、これでは3棟の高層ビルの建設が初めに有りき、の神宮外苑再開発事業ではないのか、事業主体の欲望丸出しの「神宮外苑地区市街地再開発事業」という名の環境破壊である、非常に残念だ。 こいうことは、許されてはならない、個人の家を建て替えるのとはわけが違う。長年、多くの人に利用されてきた歴史的な建造物を4事業者の私利私欲で壊して建て替えるか?そこまでやるか!このようなことが許されてはならない。