30日1月2024
雷さまがビックリした決勝戦の中断
ゴールポストの先端より高いところで屋根がぐるっと観客席を覆っている競技場(国立競技場)で試合をしているのに落雷を恐れて、試合を1時間近くも中断するのは無粋な話だ。選手達は「今日」の試合は死んでもよいと思ってフイルドに立っており、雷が光ろうと鳴ろうと、霙が降ろうと、雪が降ろうと関係ない、勝つことしか考えていないのだから、選手にとっては「余計なことをしないでくれ!!」と言いたかっただろう。あの様に風雲急を告げて、雷神さままで観戦に来てくれた素晴らしい舞台をぶち壊したのは誰だ!試合を1時間近く中断して、遠くから見に来てくれたお客さんの事は考えないのだろうか?プレーしている選手達のことは考えないのだろうか?
●競技規則には
第5条 試合時間
9.レフリーは、気温が非常に高い、およびまたは、湿度が高い天候の場合、給水のため中断(ウオーターブレイク)を与える権限を持っている。
10.レフリーは、プレーの続行が危険であるとみなす場合、いつでも試合を終了、または、中断する権限を持っている。・・・・
第6条 マッチオフィシャル
原則 試合はすべて、1名のレフリーと2名のタッチジャッジ、または、アシスタントレフリーから成るマッチオフィシャルの支配下で行われる。・・・・
とある、あの時、試合を継続するか中断するかの判断をする権限を持っていたのはフィード上に立つレフリー(マッチオフィシャル)のみではなかったのか?
なお、S52(1977)年のラグビー競技規則には、
第6条A レフリー
(4)レフリーは試合の前に、いずれのチームに対しても指示、忠告を与えてはならない。試合中、レフリーは次の事項を除き、だれの意見も聞いてはならない。
(a)タッチジャッジに対してその権限に属すること。
(b)時間に関すること。
とある、現行の競技規則にはこの条項はない。
26日4月2024
秩父宮ラグビー場は明治神宮のものではない
秩父宮ラグビー場は、文科省の管轄下にあるJSC(独立行政法人日本スポーツ振興センター)が管理している。ここに高層ビルは建てられないから、明治神宮所有の神宮球場と場所を入れ替えることにした、と考えると分かりやすい。JSCは公共の財産である一等地のラグビー場の価値を守る立場にあるにも関わらず、それを放棄し、交通の便の悪い場所にラグビー場を移転する、しかも屋根に覆われた、イベント会場兼用の建物に建て直して、「秩父宮ラグビー場」と呼ぶことにするらしい。ラグビーはショーではない、屋内競技ではない、ラグビーに対するリスペクトも愛も感じられない。このような公共の財産の価値を毀損させるような背信行為が何故許されるのか?文科省は何故このような事を許すのか、何故黙って見ているのか?また、ラグビー協会は事の始まりの会議の席で、野球場と場所を入れ替える話が出た時、「秩父宮ラグビー場は我々の心の故郷です、我々が買い取るから払い下げて下さい、それがダメなら我々はこの地を出て行く、そして別の場所にラグビー場を造ります」と、これぐらいの事は言わねばならない立場にあるのではないか?戦後、先人たちは私財をなげうって、ラグビー専用の競技場を建てた。今のラグビー協会がやらねばならないことは、そのラグビー場を払い下げてもらって自分たちの物にすることではないのか。日本のラグビーを長年支えてきた社会人ラグビーの親会社はいずれも日本を代表する一流企業ばかりである、これらの企業に人的にも、資金的にも援助を仰ぎ、また、全世界に向けて広くクラウドファンディングを募れば、JAPANを応援してくれる世界中のファンから支援の手がさしのべられよう、秩父宮ラグビー場を買い取るぐらいの資金はすぐに集まる、今からでも遅くはない,あきらめてはいけない。